家電製品撮影の特徴
家電製品の撮影は、製品のデザイン性と機能性の両方を伝えることが求められます。光沢のあるボディ、液晶画面、細かなボタンやポートなど、さまざまな要素を美しく撮影する技術が必要です。
特にECサイトでは、製品のサイズ感、インターフェース、接続端子などを正確に伝えることが、購入後の満足度につながります。
製品タイプ別の撮影ポイント
スマートフォン・タブレット
画面の表現
- 画面を点灯させるか、消した状態で撮影するか
- 点灯時は画面の明るさと周囲の露出バランスに注意
- 画面に表示する内容(UIデモ画像など)の準備
本体の撮影
- 光沢ボディの映り込みをコントロール
- 薄さを強調するアングル
- カメラ部分、ボタン類のディテール
PC・周辺機器
キーボード・マウス
- キートップの文字が読めるライティング
- 人間工学的なデザインが伝わるアングル
- RGB LEDがある場合は発光状態も撮影
モニター
- 画面のサイズ感が伝わる構図
- ベゼル幅、スタンドのデザイン
- 背面の端子類も撮影
生活家電
キッチン家電
- 清潔感のある白背景が基本
- 操作パネルが見えるアングル
- サイズ感を伝える(比較対象を置くことも)
美容家電
- 高級感、スタイリッシュさを演出
- 使用イメージが伝わるカット
- 付属品も含めて撮影
家電撮影の技術的ポイント
光沢面の処理
家電製品は光沢のある素材が多く、映り込みのコントロールが重要です。
- グラデーションペーパー: 自然な映り込みを作る
- 黒締め: 製品のエッジを際立たせる
- トレーシングペーパー: 光を柔らかくする
液晶画面の撮影
- 室内照明の映り込みを防ぐ
- 画面と外観の露出差を調整(HDR合成も有効)
- モアレに注意(画面の走査線とセンサーの干渉)
金属・プラスチックの質感
- マットな素材は柔らかい光で
- 光沢素材は映り込みをコントロール
- ヘアライン加工は加工の方向が見えるライティング
撮影カットの種類
製品単体カット
- 正面、斜め、側面の基本アングル
- 使用時の状態(開いた状態、展開した状態など)
- スケール感を伝えるカット
ディテールカット
- 操作ボタン、ダイヤル
- 接続端子、ポート類
- ロゴ、質感のアップ
使用イメージカット
- 実際の使用シーンを再現
- ライフスタイルを感じさせる演出
- ターゲットユーザーに訴求
費用相場
| 撮影タイプ | 1カット単価 | 備考 |
|---|---|---|
| 白背景撮影 | 500〜1,500円 | 小型製品 |
| 白背景撮影 | 1,500〜3,000円 | 中〜大型製品 |
| イメージカット | 3,000〜10,000円 | スタイリング込み |
| 画面合成 | 1,000〜3,000円 | 画面はめ込み |
撮影会社を選ぶポイント
1. 家電・ガジェット系の実績
ポートフォリオで家電製品の撮影実績を確認しましょう。光沢処理、画面の表現が上手かどうかがポイントです。
2. CGとの連携
画面のはめ込み合成、背景の差し替えなど、CGとの連携ができる会社は表現の幅が広がります。
3. 大型製品の対応
テレビや冷蔵庫など大型家電の場合、対応可能なスタジオサイズ、搬入方法を確認しましょう。
撮影前の準備
製品の清掃
- 指紋、ホコリを徹底的に除去
- 光沢面は特に念入りに
- 静電気でホコリが付きやすいので直前に
画面表示の準備
- デモ用の画面画像を用意
- 画面の明るさ設定を確認
- 通知やバッテリー表示の処理
付属品の確認
- ケーブル、アダプター、リモコンなど
- 説明書、保証書(必要に応じて)
- パッケージ撮影が必要な場合はパッケージも
まとめ
家電製品の撮影は、光沢面の処理と機能の伝達がポイントです。製品のデザイン性と使いやすさの両方が伝わる写真を用意しましょう。
特に高額な製品は、写真のクオリティが購買決定に大きく影響します。実績のある撮影会社への依頼をおすすめします。


